2023年10月13日

国際教養3年 台湾留学体験談をご紹介します!

夏休み、世界各地で学びを深めた学生たちが、元気に大学に帰ってきて後期の授業が始まりました。今日は、その中の1つ、台湾での留学体験をご紹介します。

台湾留学体験談

国際教養学科3年 山口菜々子

 

 今回、私は夏休みの1か月間台湾の国立宜蘭大学へ留学しました。台湾の大学も夏休み中ということもあり、本格的に現地の授業を受けることはできませんでしたが、現地の学生や他の留学生と交流したり、留学生向けの中国語の授業に参加したり、台湾の特徴や台日関係についてプレゼンを行うゼミを受けたりととても興味深い体験ができました。

 

 台湾では大学の学生寮で生活を送っていました。日本に比べるとどうしても衛生面や清潔さといった点で気になってしまうこともあり、1か月間では完全に慣れることはできませんでした。その中でも驚いたのはトイレでトイレットペーパーが流せないこと、場所によってはトイレットペーパーが置かれていないことでした。日本では考えられないような文化にとても衝撃を受けました。このような生活環境で過ごす中、初めの頃は日本が恋しくなることも多々ありました。

 

 しかしながら、それを上回るくらい台湾は美しい建造物もおいしい料理もたくさんある魅力あふれた国でした。小籠包や水餃子、牡蠣オムレツ、豆花、夜市で食べる屋台飯に、日本よりもはるかにお手頃なタピオカなど、ここでは挙げきれないほど、多くのおいしい料理に出会うことができましたし、南国のような温かい地域ならではの美しい自然やビーチ、映画のワンシーンのような仇分の景色、日本の統治時代の背景が見える神社などとても興味深く、思わず感動するような場所に訪れることもできました。

 

 台湾で生活する中で感動したことは、様々なお店で何度もサービスを受けたことです。ご飯屋さんでは、私たちが現地の言葉がわからない日本人だとわかると、わざわざ日本語を話すことができる方と連絡を取り、メニューの説明を日本語でしてくださったり、サービスといって料理を一品無料で出してくださったりと、日本の「おもてなし」のようなあたたかいサービスを何度も受けました。加えて、道がわからなくて困っていた時もやさしく話しかけてくださったり、反対に自分たちから道を尋ねてもほぼ100%丁寧に教えてくださったりしました。このように台湾の方々は本当にやさしくて、人をもてなすことが好きなのだと感じられ、心が温かくなりました。

 

 さらに、お店や街の方々は私たちが日本人であるとわかると日本語で話しかけてくださったり、観光客が多い街に行くとレジ対応が当たり前のように日本語で行われていたりと、日本語が理解できる台湾人が非常に多くいることに驚きました。何度かその方々になぜ日本語が話せるのか尋ねてみたところ、日本での留学や働いていた経験がある人、学校で学んだ人、アニメで学んだ人、年配の方であると日本に統治されていた時代の親からの影響など様々な理由があり、そこでも日本と台湾の関係の深さが感じられました。

 

 この1か月で私の語学力が急激に向上するということはありませんでしたが、中国語・台湾語が話される環境の中で、翻訳や他の人に頼り切らず、自分の口で発して人と会話することを心がけ、相手に言葉が通じなかったら翻訳を使えばよいという心持で恐れずに積極的に自分から人と話すように意識できたと思います。その中で日常生活に使えるフレーズやボキャブラリーなどを少しずつ頭に入れていくことができました。今後はさらなる語学力の向上にも努め、大学の授業や中国語検定などにも力を入れていきたいと考えています。

 

 最後に、今回の体験を通して、台湾は日本統治時代の名残りや文化であふれており、現代においても日本の文化は台湾に大きな影響を与えていることが感じられ、私自身台湾と日本の交流の背景について、さらに深く調べたいと思いました。また、台湾が親日派と呼ばれる理由についてもその背景が関わっていることが今回台湾留学で学んだことの中で最も興味深く感じました。私は将来様々な国の人と直接関わる仕事がしたいと考えているので、今後も今回のように異文化に触れ、理解を深めることで、いろいろな国の人のことや日本との関係性について研究していきたいと思います。今回このような貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました。

 

(山口さんの写真やコメントを載せたリール動画は、国際学部公式インスタ @hbu_kokusai をチェック!)

 

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