2022年04月28日

学生の投書、北海道新聞に続々掲載!(7)

国際教養学科では、現代における教養を「世界や地域で考え、行動できる知性」と定義し、国際感覚や語学力はもちろん、日本語の表現能力を磨く授業にも、力を入れています。

そんな授業の一つ、「日本語表現技法Ⅰ、Ⅱ」では、「話すこと」、「聞くこと」、「書くこと」の力を身につけるべく、新入生たちを指導しています。中でも「日本語表現技法Ⅱ」では、本学科所属教員の著書、『「型」で身につける文章作成技術』(矢部玲子著 大学図書出版)を教科書に用いて、様々な「型」の文章を作成する技術の習得を目指しています。

その一つ、「新聞読者投稿欄の型」では、学生たちに、実際に新聞に投書することを奨励し、毎年掲載されています。

今年度に入っても、北海道新聞に続々掲載されています。

学生たちの掲載投書紹介、今回は第7回目です。

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題名 若者も交通マナー見直して

国際教養学科2年 松林叶望

私は大学へ徒歩や自転車で通学している。その途中に中学校があり生徒たちと私の通学時間が重なることも多い。

ある日、中学の下校時間、私の前を歩いていた高齢の女性が突然立ち止まった。どうしたのか気になって見ていると、反対側から道をふさぐようにして中学生の一団が歩いてきていた。

女性は中学生達とぶつからないよう、足を止めてやり過ごしたのだ。一方、中学生たちはおしゃべりに夢中で、女性に道を譲るそぶりもなければ急ごうともしない。

昨年11月には大阪府内で、歩道を走っていた中学3年の自転車が前から歩いてきた七十歳の男性と正面からぶつかり、転倒した男性が頭を強く打って亡くなっている。

楽しい日常はいつも危険と隣り合わせなのだ。若者も交通マナーをもう一度、見直してほしいと思う。私自身も、いつ自分が事故の加害者になるかもしれない―という自戒を胸に、これからも行動していきたい。

※投書本文は、北海道新聞「読者の声」欄(2022年4月14日付)を御覧ください。
掲載方法に際しては、「株式会社 道新デジタルメディア」著作権御担当者に確認の上、許諾を得ました。
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矢部玲子『「型」で身につける文章作成技術』

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