２０２３年５月９日（火）、北海道文教大学 鶴岡記念講堂にて、地域未来特別公開講座「まちづくりとガウディ・コード」を開催しました。

　北海道文教大学が令和６（２０２４）年４月に設置を構想している人間科学部「地域未来学科」では、”まちづくり”や”人づくり”をコンセプトにしていることから、当公開講座では、スペインにて建築家アントニオ・ガウディの研究を続けている田中 裕也氏をお招きし、「まちづくりとガウディ・コード」のテーマに沿ってご講演いただきました。

鶴岡記念講堂にて講演する田中 裕也氏

当日は学生・教職員、恵庭市民など８０名を超える方々が来場

　田中氏からは、ガウディが建築に込めた想いなど、まちづくりの視点から見たガウディ・コードに関するお話や、なぜスペインへ渡ったのか、どうしてガウディの研究に至ったのかなど、自身の人生を振り返りながら、これからの地域の未来を担う学生や市民に対して、力強いエールが送られました。

　また会場では、田中氏が長年かけて作成した、ガウディ建築の実測図が展示されました。来場者は講演終了後、田中氏と対話をしながら鑑賞を楽しみました。

渡部 俊弘学長 と 田中 裕也氏

－講演者紹介－

田中　裕也

　建築家・工学博士。建築家アントニオ・ガウディ作の巨大聖堂サグラダ・ファミリア教会（スペイン・バルセロナにある世界遺産）は設計図が現存しません。田中氏は大学在学中にこの教会を訪れたことで、ガウディ建築に魅了され、約３０年の歳月をかけて、この教会の実測と建築図面を完成させました。ガウディ建築物の世界的研究者として活躍中です。

【ご略歴】
1952年
北海道稚内市で生まれる
1971年
廣池学園麗澤瑞浪高校卒業　卒業
1975年
国士舘大学工学部建築学科　卒業
1978年
建築事務所退職、スペイン渡航 バルセロナにてガウディ建築の実測調査開始
1992年
カタルニア工科大学バルセロナ建築学部より建築家工学博士号を取得

【受賞歴】
　バルセロナ日本総領事公官賞、第１０回ガウディ・グレソール賞、アカデミア賞（全国日本学士会）など

－地域未来学科について－

　北海道文教大学では、地域社会の中核として、主に教育学に関する知識・技能を活かし、地域を活性化できる人材や地域の未来を担う人づくりに貢献できる人材の養成を目指し、令和６（２０２４）年４月に、人間科学部内において「地域未来学科（仮称）」の設置を構想※しています。

地域未来学科について、詳しくはこちらをご確認ください。
※設置計画は予定であり、内容に変更が生じる可能性があります。

　本学では、地域未来学科の設置構想やコンセプトを学外に発信する場として、「地域未来シンポジウム」や「地域未来特別公開講座」を複数回にわたり開催予定です。地域において活動する実務者を招き、取組事例に関する講演や実務者同士のパネルディスカッションを通して、地域の未来を考える機会を創出するものです。

＜今後の開催予定のテーマ＞
※日時等は確定次第公式HPにてお知らせします。タイトルは予告なく変更となる場合があります。
「地域を支える食と農を考える（仮）」、「スポーツが描く地域の未来（仮）」、「超高齢社会における「地域」を考える（仮）」、「地域を支えるパートナーシップ（仮）」ほか

＜過去に開催されたイベント＞
第１回「地域未来シンポジウム」を開催しました（レバンガ北海道 折茂武彦氏）