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障がいを持ちながら生活する方々から学ぶ特別講義 - トピックス – 作業療法学科 – 北海道文教大学

障がいを持ちながら生活する方々から学ぶ特別講義

2015年12月06日

作業療法学科では、障がいや病気をもつ当事者の方々による特別講義を実施しています。

平成27年度は、身体や精神の障がい、知的な障がいを持ちながら社会生活を送る方々が様々な授業に来学され、リハビリテーションについての考え、生活上の困難をどのように乗り越えたのか、生活の困難を乗り越えるために必要な事、生活信条などを、実体験に即してお話しいただいています。その1部を以下にご紹介します。

 

写真1)は、前期の身体障害作業療法学演習で特別講師をお願いした日本ALS協会北海道支部長 深瀬和文氏(ALS:筋萎縮性側索硬化症)と3年生の学生たちです。

深瀬さんは、コミュニケーションに口文字盤や意思伝達装置マイトビーを利用されています。口文字盤は道具の必要のないコミュニケーション技術、マイトビーは目(視線)を使って文字を書いて読み上げさせたり、 Eメールを送ったりできる視線入力装置です(写真2)。

介護者の方との口文字盤を使ったコミュニケーションを見学しつつ講義を受講した後、学生たちはさらに、口文字盤を使った深瀬さんとの簡単なコミュニケーション技術を実際に練習させていただきました。重篤な進行性の疾患を持ちながらも、アクティブに生きる深瀬さんから感銘を受け、作業療法士になることの深い使命に目覚めた学生たちでした。

 

写真3)は、後期の作業療法概論Ⅱで1年生の学生が、詩画家:阿部俊明氏とパートナーの直子さんのお話を聞いているところです。阿部さんは、頸髄不全麻痺ですが、肩甲骨のわずかな動きを使って、電動車椅子をご自分で運転することができます。その運転風景を実演してくださる阿部さんの優しさに、学生たちから歓声があがりました。

障がいを持つ前の魚屋さんとしての生活や意気込み、それが事故によって大きな変換を余儀なくされた経緯、リハビリテーションや口で絵筆を加えて描く詩画への思いなどを熱心に語っていただきました。15年間の詩画家としての生活や、培った信条なども、人生の先輩として学生たちに力強く伝えてくださいました。講義の後、学生にご自身の身体に触れさせる時間を与えてくださり、学生の成長に向けての献身的な姿から、言葉に尽くせないほどの学びを得る時間となりました。

 

このような当事者の方々から学ぶ授業を通して、学生たちは高い人間性をもつ作業療法士を目指して、日々たくましく成長しています。  (文責:渡辺明日香)

 

写真1)日本ALS協会北海道支部長 深瀬和文氏とともに(3年生)

写真1)日本ALS協会北海道支部長 深瀬和文氏とともに(3年生)

 

写真2)視線入力意思伝達装置マイトビー http://www.j-d.co.jp/welfare/mytobii.htmlより転載

写真2)視線入力意思伝達装置マイトビー
http://www.j-d.co.jp/welfare/mytobii.htmlより転載

 

写真3)詩画家:阿部俊明さんの特別講義を聴く(1年生)

写真3)詩画家:阿部俊明さんの特別講義を聴く(1年生)