現代日本語論
「当家の次男、なかなかの美人なり」これは今から百年ほど前にある人が書いたものです。どこかおかしくないですか? そうですね。「美人」を男性に使うのはおかしいですね。「美人」という言葉の意味が、たった百年で変化したと解釈できます。今の若者は、50年たてば立派なおじいさんです。逆に今のおじいさんは50年前には若者です。ことばは常に変化しつづけているものですから、現代の若者のことばは、ことばの変化の最先端部分を指しているのであって、これを観察するためには、言語学が過去200年にわたって蓄積してきた、ことばの変化に関する知見を知っておくと便利です。
ことばと心
フランス語では「肩がこる」とは言わず「背中が悪い」と言うそうです。フランス人は肩と背中が区別できないのでしょうか? まさかそんなことはないでしょう。何かと何かを分けることにことばは深く関わっているので、ことばで分けていないと区別そのもの、つまり分かっていないようにさえ思いたくなります。私たちが何かをわかることができるのは「こころ」のおかげです。ことばと心の関係をこの授業なら学べます。
言語行動学
例えば、部屋に一人でいる時に「あーはらへった!」とひとりごとをいうことはありませんか? でも、ひとりっきりでそんなことを言っても、誰かがゴハンを作ってくれるわけではありません。部屋の中に食べ物もないので、「コンビニ行くか」とつぶやいて、ポケットに財布を入れるかもしれませんね。おとぎ話なら「コンビニ行くか」とつぶやいたら目の前にコンビニが現われます。でも、そんなことは起きそうにもありません。逆に、「コンビニ行くか」と言わなくても、コンビニに行けます。でも、なぜかひとりごとが出ます。言語は何かを伝えるためだけに使うのではなさそうです。言語を使うこと、つまり喋ることそのものが目的になることもあるでのはないでしょうか。 この授業では、そんなことを考えています。
日本古典文学史
日本語の古典文法と言えば平安時代の文法を基本とするように、日本独自の文学作品が豊富に生み出された最初は平安時代でした。その理由は、この時代に「かな」文字が発明されたからです。
そこで、この授業では、かな文字によって初めて創作されることが可能になった「物語文学」の主要な作品を取り上げて、その成長と変貌の姿を探って行きます。
現代の小説とは一味違う古い形式を残しながら、貴族社会という身分制の中で恋愛と政治と生活に翻弄される男女の哀歓を読み取ります。その中に現代人と微妙に異なりながらも共通する思考と感情の表現のあり方が見えて来るはずです。
スピーチコミュニケーション
「はい、それではいまからスピーチの話をします。この中で、人前に出て話すのが得意っていう人、手を挙げて!」(シーン)「じゃあ、いままでに校長先生のお話とかを聞いて、すごく感動的だった!今でも記憶に残っている!という人は?」(シーン)「人前で話すのも苦手だし、いつもつまらない話を聞かなきゃならない。日本人はほんとに話し下手だよね。けど、なぜこんなに話し下手かというと、それは『話しかた』の勉強をしたことがないからなんだ。下手な人の話しか聞いたことがないのに、『じゃ次やってみて』って言われてもできないよね。この授業では、いいスピーチの秘訣を2、3点だけ学んで、そして実際にやってもらうんだ。半年が過ぎるころには『スピーチってこんなに簡単だったんだ』『もう人前で話すのはこわくなくなった』と思ってもらえるはず。入学式とかで偉い人がスピーチして、『うわっ、何だあのスピーチは!』って思ったことのある人、そんな大人にならないようにいっしょにスピーチしよう!」
日本語の構造
こどもはどうして言葉を話すことができるようになるの? 言葉を話すことができるのは人間だけなの? どうして大人になったら外国語を習得するのが難しくなるの? 初めて聞いた単語の意味はわからないのに、初めて聞いた文の意味はわかるのはなぜ? 違う言葉を話す人とは永遠に分かり合えないの? 人間は脳の左半分で言葉を話しているって本当?「泣き続ける」と「泣き叫ぶ」、どちらも「動詞+動詞」という形なのに、「お泣きになり続けた」と言えても「お泣きになり叫んだ」と言えないのはどうして?…こんなことばの不思議、日本語の不思議を教えます。
世界の言語と日本語
「日本語はよく主語を省略するから、論理的な言語ではない」「日本語は述語が最後に来るから、最後まで態度を明らかにしない民族だ」「日本語は世界でいちばん美しい言語だ」「敬語が世界でいちばん複雑なのは日本語だ」・・・もしこんなことを言っている人が、実は日本語しか話せない人だったり、英語以外の言葉を勉強したことがない人だったりしたら、その人の話は信用できますか? 世界で約6000の言語があるなかで、その人はいったいどれだけの言葉を調べてそのようなことを言っているのでしょう?けれども、実際はそういう人が本当に多いのです(だから僕たちはとても困っているのです)。外国語を知らない者は自国語をも知らない、とは、ドイツの文学者ゲーテの言葉です。日本語コミュニケーション学科という日本語のプロを育てる学科では、日本語の正しい姿を知るために、そして世界の人に対して日本語を発信することができるようになるために、この授業で英語以外の言語に少しずつふれてみます。「ダンケシェーン!」「メルシィボク!」「アサンテ!」「コマプスムニダ!」「ケセネムセーペン!」さて、あなたはいくつわかりますか?
アクティブプレゼンテーション
一般に「プレゼン」と省略して呼ばれることの多い「プレゼンテーション」(企画発表)を実践する科目です。1年次の「ベーシックプレゼンテーション」でのPowerPoint(PCソフト)を使った基礎を受けて、実際のビジネス場面に即した実践を経験します。
グループごとに思い思いの事業・商品企画を立てて、プランを決め、シナリオを作り、スライド資料を並べ、発表を行います。各自の分担を責任を持って実行し、全員の協力があって始めて満足できるプレゼンテーションが可能になります。
プレゼンテーションが終わり、他のグループからの評価を得たときに、1人1人が努力が報われることの喜びを感じることでしょう。
日本語文章表現法
いわゆる「作文」の書き方を学びます。ただし、感想文を書くわけではありません。さまざまな文章を書く基本になる文章表現の規則(ル-ル)を再確認したあとで、アウトライン(構想)を立てて材料を上手に使った文章を書く方法を学びます。
目標とするのは「皆が理解できる正確な文章」です。まず、きちんとした説明文を書けるようにします。そして、最後にしっかりとした内容のある論説文を書けるようにします。 書き手が書く内容を十分に理解していることが最も重要なことです。
日本語と日本文化
言語と文化の関係は密接だと言われています。この授業では普段何気なく使っている日本語を客観的に眺め、日本語の背景にある日本文化や社会を再考しながら、ことばと文化を分析する手法を探ります。
例えば、外国人にとって日本語はどうして「あいまい」な言語だといわれるのか。日本人のコミュニケーションで「以心伝心」「察し」がなぜ尊ばれるのか。「気が強い人だ」はなぜ男性に向かって言えないのか、あるいは「窓から顔や手を出さないで」は実際には「顔」だけを指していないのになぜそう言うのか。「思われます」「行われます」といった受身表現がなぜ多いのか。などなど、無意識に使っている日本語を、「意識的に」日本文化の視点から考えていく授業です。
日本語教授法(I)・(II)
言語と文化の関係は密接だと言われています。この授業では普段何気なく使っている日本語を客観的に眺め、日本語の背景にある日本文化や社会を再考しながら、ことばと文化を分析する手法を探ります。
例えば、外国人にとって日本語はどうして「あいまい」な言語だといわれるのか。日本人のコミュニケーションで「以心伝心」「察し」がなぜ尊ばれるのか。「気が強い人だ」はなぜ男性に向かって言えないのか、あるいは「窓から顔や手を出さないで」は実際には「顔」だけを指していないのになぜそう言うのか。「思われます」「行われます」といった受身表現がなぜ多いのか。などなど、無意識に使っている日本語を、「意識的に」日本文化の視点から考えていく授業です。
近現代文献で 読む日本文化
私の専門は日本近代文学で「横光利一」「保田与重郎」「葛西善蔵」「坂口安吾」「吉行淳之介」「日本のダダ」などの著書があります。授業では日本人として当然読むべき名作をとりあげます。90分で読みきれる短編を選び解説します。夏目漱石、森鴎外、芥川竜之介、志賀直哉、宮沢賢治、横光利一、川端康成、井伏鱒二、堀辰雄。戦後では宮本輝、村上春樹、大庭みな子、津島佑子、山田詠美、川上弘美、小川洋子などを扱います。名作には人間が生きていくうえでのヒント、日本文化を理解するための糸口があります。国語教員、編集者、もの書きを目指す人におすすめの授業です。
クリエイテイブ・ライテイング
活字で自分を表現したいと考えている学生に開講されています。表現にはエッセー、小説、詩、短歌、俳句、川柳などがあり、小説にも私小説、ミステリー、メルヘン、童話、時代もの、童話などの分野があります。2週間に1度作品を提出し全作品について名前を伏せて公表し、よいところ、書き換えたほうがよいところを指摘します。投票で順位をきめることもやります。はじめは自分の過去について書き、しだいにフィクション(作り話)にすすみます。名作の書き出しや評判の作品の鑑賞もとりいれます。小説を書きたいと考えている人にすすめている授業です。
情報処理概論(I)~(II)
曽我聰起
本学では,充実したコンピュータ環境を利用し,コンピュータ系の授業科目を幅広く開講しています。ここでは,代表的な科目をいくつかご紹介いたします。 まず,本学のコンピュータ教室は全部で三つあります。それぞれ,コンピュータ・ラボラトリ1?3と呼び,私たちは「CL1」とか「CL3」と呼んでいます。CL1とCL2はそれぞれ 60名,CL3は40名の学生を収容することができます。これらの教室は,授業が行われていない時は,学生が自由に使えることになっていて、普段はレポートを書いたり、インターネットで調べ事をしている学生達が利用しています。私の授業は、授業内容に合わせて、CL1からCL3のどれかを使っています。
さて、授業の方ですが、「情報処理概論 I」と「情報処理概論 II」という科目があります。「情報処理概論 I」は、コンピュータの動作理論やインターネットのセキュリティなどについて学ぶ、講義科目です。一方、「情報処理概論 II」は、ワードプロセッサの使用方法を通じて、本学のコンピュータシステムの使い方について学びます。ともに、インターネットを使ったテストを行い、評価します。ただし、この試験は、何時でも予習ができますから、授業の空いている時など、積極的に勉強した学生さんにとっては「楽勝」だと思います。 また、「情報処理概論 II」については、授業の操作映像をインターネットで見ることができますから、授業で聞きのがしたり、授業を休んでしまった時などは、復習に役立ててください。勿論、自宅でインターネットに接続できる方は、自宅からでも利用できます(2006 年現在)。 このように、私の授業ではインターネットを活用した授業展開を行っています。自分のペースの勉強ができるように役立ててください。
ロシア語
鈴木明美
ロシア語は日本語コミュニケーション学科の学生はもちろん全学部全学科の学生のために選択科目として開講されています。
ロシア語を学ぼうとする学生たちの動機は様々ですので、ロシア語習得には教室内での学習ばかりでなく、学習の場を拡大し、その国の学生たちとじかに接して交流できるような場も提供しています。
幸い本学には毎年夏サハリン国立大学の学生が日本語の研修で1ヶ月間滞在していますので、ロシア語履修者はその機会をとらえロシア語の実習を兼ね、さらに自分の語学力を高めるための努力をしています。これはその1コマです。
