北海道文教大学

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講座名 「社会とことば」 - イベント・公開講座等 – 北海道文教大学

講座名 「社会とことば」

2016年07月25日

※本年度の講座は全て終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。

演題:知ってて知らない日本語(日本語学入門)

<講師> 国際言語学科 小西 正人

<日時> 8/24(水)13:00~14:30

<会場> 642教室

<定員> 50名

「にぎやかです」「あたたかいです」はどちらもOKなのに、「にぎやかだ」とは言えても「あたたかいだ」はなんかおかしい。「窓を割る」に対して「窓が割れる」という言い方があるのに、「ボールを蹴る」に対してはそのような言い方はない。「シャム猫が好きだ」と「シャム猫は好きだ」は意味が違う・・・のように、日本語のことはよく知っているのに、なぜそうなのか、いつからそうなのか、と言われるとやはり日本語のことはよく知らないように思ってしまう。この講座ではそんなみなさんの「知ってて知らない日本語」のこと、日本語についてのあれやこれやについてお話ししたいと思います。

小西 正人

小西 正人

外国語学部国際言語学科准教授。京都(向日市)で生まれ、大学院を修了、その後北海道にきてもう10年以上になりました。おもに日本語の意味に関係することを研究していますが、ことば一般に興味があります。そして私たちはどのように世界を理解・構築しているのかということを、ことばを通して考えるという研究をしています。最近は「3個のりんごをもちあげる」という文でさまざまなできごとを表すことができる(一度に3個のりんごをもちあげる、順々に3個のりんごをもちあげる、特定の3個のりんごをかわるがわるもちあげる、など)のはどのような「できごと計算」を行っているためであるかということを論文にまとめました。

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演題:災害時の「やさしい日本語」2016

<講師> 国際言語学科 岡本 佐智子

<日時> 8/30(火) 10:40~12:10

<会場> 642教室

<定員> 50名

 私たちは地震や大雨、台風、暴風雪などの自然災害が起こる国で暮らしています。防災への備えは大丈夫でしょうか。個々の「減災」への準備はできていますか。

 2009年の本学公開講座、外国人生活者のための「『やさしい日本語』の基礎知識」から7年。この間、三度の大地震に遭遇し、多くの外国人も被災しました。大地震発生からの72時間、そしてライフライン復旧までのあいだ、日本語能力が十分でない外国人への「やさしい日本語」は、安全情報をはじめ避難所で活用されるようになりました。それは難聴者や視覚障がい者にも応用されています。

 災害時に情報弱者をつくらないために、最小限の伝達手段である「やさしい日本語」をもう一度学びませんか。

岡本 佐智子

岡本 佐智子

 本学外国語学部教授。専門は社会言語学、日本語教育、コミュニケーション論。フィールドワークはシンガポールの(猫に目がいってしまうけど)言語政策。

 主な著書に『日本語教育能力試験に合格するための社会言語学10』アルク、『アジアにおける日本語教育の現状と課題』三修社、『ことばの借用』朝倉書店などがある。元北海道日本語教育ネットワーク代表。

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演題:旧制札幌第一中学校「学友会雑誌」紹介

<講師> 国際言語学科 矢部 玲子

<日時> 8/31(水) 10:40~12:10

<会場> 642教室

<定員> 50名

 『学友会雑誌』は,旧制中学校時代の,主に生徒の執筆による文芸誌です.現在,北海道札幌南高等学校の同窓会資料館に,明治30年以降のものがほぼ全巻保存されています.当時の生活様式や思想,そして学校生活などを知る上で,大変貴重な資料ですが,経年劣化が進み,保存が困難な状態です.
 同校の「六華同窓会」では,このたび開校120周年記念事業の一貫として,これらのうち,昭和20年までをデジタル化しました.将来は,同会ウェブサイト上での公開を計画しています.
 私は,4年前にこの貴重な資料の存在を知り,調査研究の傍ら,保存の必要性を訴えてきました.本講座では,デジタル化された資料を公開し,当時の青春を垣間見る旅へとご案内します.

矢部 玲子

矢部 玲子

 東京都の公立中学校・高等学校の国語教師を経て現職.専門は,教育学(教育内容・方法論),国語教育(漢字・語彙を中心に).
 「教科横断的な国語教育」を研究テーマに,環境教育,情報教育,科学教育,工学教育,日本語教育,カウンセリングなど,多くの視点との接点から国語教育の充実を探っている.また,エゾナキウサギの天然記念物指定などの自然環境保護活動や,家庭生活や学校教育の場におけるカウンセリング活動など,ナチュラリストやカウンセラーとしても活動している.
 著書
『北海道から 生徒がいきる高校国語科の授業実践』(共著)2006 共同文化社
『――ふるさとを読む――北の人間 北の文学』(共著)2008 尚文出版

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演題:江戸の木版本で読む漢詩 ― 「唐詩選」の田園詩―

<講師> 国際言語学科 佐藤 進

<日時> 9/1(木) 10:40~12:10

<会場> 642教室

<定員> 50名

『唐詩選』は江戸中期1724年に刊行されてから、明治初期までの百五十年間に、累計十万部出版された江戸のベストセラーでした。その中からよく知られた王維や孟浩然の「田園詩」を、江戸末期に刊行された本の実物を手に取って鑑賞してみます。

佐藤 進

佐藤 進

中国古典語学が専門です。国立大学公立大学で三十年間、私立大学で十三年間、中国古典の研究と教育に従事してきました。2000年に漢和辞典『全訳 漢辞海』(三省堂)を出版しましたが、おかげさまで累計発行部数が百万部を越え、今年の秋には第四版が刊行されます。ふる里北海道にUターンして四年目で、やっと少し慣れてきました。

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演題:日本近代文学におけるアメリカ

<講師> 国際言語学科 神谷 忠孝

<日時> 9/5(月) 10:40~12:10

<会場> 642教室

<定員> 50名

戦後に創刊された多くの雑誌にはアメリカを礼賛する内容が多い。それは厳密な検閲が実行されていたことを意味する。その中から今日にも通ずる内容を紹介する。検閲という枠組みの中で文学者はどのようにアメリカを表象しようとしたかについて、安岡章太郎、小島信夫、安倍公房、大江健三郎、村上龍などの作品を読解しながら、日米関係の問題を考察する。評論家の江藤淳、加藤典洋、斎藤美奈子、白井聡などの問題提起を再検討する。また、ベネディクトの「菊と刀」が果たした役割についても検討してみたい。

神谷 忠孝

神谷 忠孝

帯広市出身。帯広三条高校から北大に進学し国文科卒。大学院博士課程を修了。帯広大谷短期大学で3年、中央大学文学部で6年教壇に立ち、1971から2001年まで北大に勤務する。北大名誉教授となる。1999年、北海道文教大学外国語学部創設に参画し、2001年から今日まで教授。2002年から12年間、公益財団法人北海道文学館理事長(現在は名誉理事長)。専門分野は日本近代文学で著書に「横光利一論」「保田與重郎論」「坂口安吾」「日本のダダ」「葛西善蔵論」「吉行エイスケと吉行淳之介」、共著に「北海道文学の系譜」「南方徴用作家」「〈外地〉日本語文学論」がある。2016年6月から北海道労働文化協会会長。

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演題:江戸の木版本で読む漢詩 ― 風景を発見した陶淵明―

<講師> 国際言語学科 佐藤 進

<日時> 9/5(月) 13:00~14:30

<会場> 642教室

<定員> 50名

漢詩の世界では、「自然」は人間につらく厳しくあたるものでした。それを一変させ、優しい「風景」を発見したのが五世紀初頭の詩人陶淵明の詩です。この講座では、三百五十年前に出版された本の実物を手に取って、鑑賞してみます。

佐藤 進

佐藤 進

中国古典語学が専門です。国立大学公立大学で三十年間、私立大学で十三年間、中国古典の研究と教育に従事してきました。2000年に漢和辞典『全訳 漢辞海』(三省堂)を出版しましたが、おかげさまで累計発行部数が百万部を越え、今年の秋には第四版が刊行されます。ふる里北海道にUターンして四年目で、やっと少し慣れてきました。

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演題:北海道文学と熊

<講師> 国際言語学科 神谷 忠孝

<日時> 9/6(火)10:40~12:10

<会場> 642教室

<定員> 50名

1915年(大正4)12月9日、北海道天塩国苫前郡苫前村三毛別で日本獣害史上最大と言われる羆事件が起きた。9歳の男児が熊に殺され母が行方不明になる。村人総出で探して母の遺体を見つけ母子の通夜をしているところに羆が現れて母の死体を持ち去る。5挺の鉄砲を用意して50余人の村人が追跡のあげく5人が犠牲になった。クマ打ち名人の猟師を招いて仕留めた羆は2.7メートル、383キログラムであった。寒川光太郎(1908-1977)は苫前郡羽幌町築別生まれで7歳のとき羆事件を知った。『熊』と『吹雪と原始林』(日本交通公社、1949・2)の両方に小説「羆王物語」を収録している。殺される羆の視点で描いている。

神谷 忠孝

神谷 忠孝

帯広市出身。帯広三条高校から北大に進学し国文科卒。大学院博士課程を修了。帯広大谷短期大学で3年、中央大学文学部で6年教壇に立ち、1971から2001年まで北大に勤務する。北大名誉教授となる。1999年、北海道文教大学外国語学部創設に参画し、2001年から今日まで教授。2002年から12年間、公益財団法人北海道文学館理事長(現在は名誉理事長)。専門分野は日本近代文学で著書に「横光利一論」「保田與重郎論」「坂口安吾」「日本のダダ」「葛西善蔵論」「吉行エイスケと吉行淳之介」、共著に「北海道文学の系譜」「南方徴用作家」「〈外地〉日本語文学論」がある。2016年6月から北海道労働文化協会会長。

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演題:『荘子』を読む― 寛容に生きる知恵

<講師> 国際言語学科 黒坂 満輝

<日時> 9/9(金) 10:40~12:10

<会場> 642教室

<定員> 50名

『荘子』の著者荘子は、戦国時代、道徳や礼儀を学ぶための学問や知識は諸悪の根源であるとして儒家の考えに反対した思想家です。『荘子』では寓話と議論文との組み合わせによって、たくみに文章をつづり、独自の世界観・人生観が展開されています。  
荘子は、相対的知識や価値観を超え、個人としてもっと自由に生きようではないかと語りかけ、“寛容な生き方”を教えてくれるのです。昨今の日本社会は、「不寛容」というコトバで表されるように、何か“薄情”で“世知辛い”世の中になってしまったように感じませんか。『荘子』から現代に生きる人生の知恵を探りたいと思います。

黒坂 満輝

黒坂 満輝

1978年、中国政府の招聘により西安外国語大学日本語学科の創設に携わり、2年間滞在し、その間陝西師範大学において、中国文化の研究に従事。帰国後、中国の大学等との友好・学術交流促進のために30回余り訪中し、講義・講演等を行う。
1999年4月、福井大学を辞し、北海道文教大学外国語学部中国語学科創設にともない、「中国語・中国語文化」担当教授として赴任。外国語学部長、大学院研究科長、図書館長、鶴岡学園理事・評議員等を歴任。現在、北海道文教大学外国語学部・大学院教授、大学院グローバルコミュニケーション研究科長。福井大学名誉教授、日本中国語検定協会名誉理事、中国西安外国語大学名誉教授、西北大学名誉教授。

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演題:小学校の国語の教科書を読んでみませんか

<講師> こども発達学科 三上 勝夫

<日時> 9/9(金) 13:00~14:30

<会場> 642教室

<定員> 50名

いま、子どもたちは、どんな勉強をしているのでしょう。童心にかえって、教科書を味わってみませんか。先生方が力を入れて教えている教材について、教材研究の舞台裏もちょっと覗いてみます。意外に奥が深く、新しい発見があるかもしれませんよ。
お父さん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、学校の先生、大歓迎です。

三上 勝夫

三上 勝夫

北海道文教大学教授。北海道教育大学元副学長。
大学院学生時代、恵庭市立島松小学校に通いつめ、桂元三校長に師事。ここで、研究の方向を見定める。教育方法学専攻。日本教育方法学会理事。北海道教育学会会長。

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